みかんの花のハチミツ 養蜂園に伺ってきました
有田市の山は、ほとんどみかんの木と言っても過言ではないほど、みかん畑が頂上まで続きます。
そんな山の中で養蜂場をされている谷善養蜂園さんに行って、現場を見学させてもらいました。実は、ずっと「みかんの花のハチミツ」を使っているのですが、現場を見るのははじめて。
50㎝くらいの巣箱の中には、数枚の木枠が入っていて、そのすべてがミツバチの巣になっています。それぞれの六角形のハニカムは、蜜をためるハニカムと、幼虫がいるハニカムがあるそうです。
また、蜂は主に花粉を食べるそうで、蜜は保存食として蓄えているとのこと。だから、花粉の無い時期は蜜の代わりに餌を与えるので、横取りしても大丈夫なのだとか。谷善養蜂園さんは、蜂のことも思いやり、餌と共に蜂の分のハチミツも残してあげるそう。やはり蜂蜜には他で代用できない栄養があるので、蜂も元気に働いてくれるんですね。
そして不思議に思っていた「純粋なみかんの花のハチミツ」は、どうやって集めるのかという疑問。
答えを聞きました。
まず、前述のように、有田の山はほぼミカンの木だから。
そして、みかんの花の時期には他の草花はあまりなく、蜂はみかんの花にしか行かないのだとか。だから、みかんの花の時期が終わると色んな花の蜜を集めてくるので、百花蜜と呼ばれるのだそう。
特に谷善養蜂園さんは厳密に時期を判断しているので、純度は高いのです。
なるほど。やっとスッキリしました。
1年の内、ほんのわずかな数日にしか採れないみかんの花だけのハチミツ。幻ともいわれ、高価な意味が分かりました。もちろん、他の蜜にはない、爽やかで上品な甘さが人気なのも理由ですが。
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