栗は、ご存知のように虫に狙われやすいため、完全無農薬というのは難しい作物です。
紀美野町の北さんちでは、消費者のことを第一に考え、残留農薬がないよう、
基準以下の農薬で栗の栽培をしています。
実が木につきはじめると、許可された薬を「いが」が割れる前だけに使います。
栗は、渋皮、鬼皮、そして鎧の「いが」にガードされているので、
実まで薬が浸透することはあまりなさそうですね。
そして、問題なのが、落ちてから。
栗は落ちて日がたつと虫に卵を産み付けられたり、病気が発生したりするそうです。
そこで、薬品で燻浄処理して、虫や卵を殺すのが通常とのこと。
北さんは、毎日休まず拾い切ることで、薬を使わず、その被害を抑えます。
また、収穫後の選別もかなり厳しくしているそうです。
郵便局のふるさと小包で全国に発送もしているので、害虫を殺していない分、
選別をちゃんとしないと、後から虫が出たとか腐っていたとかのクレームがあるからです。
よく考えると、そういう栗だから(虫が生きているから)安心なんだけどなあ。
分けてもらった後も大変な作業が栗にはあります。
まず、栗の鬼皮をむきます。
栗ご飯を作るときなどに経験した方も多いと思いますが、栗の皮を剥くのは大変です。
しかも、渋皮煮にするので、渋皮を残して、さらに渋皮に傷をつけないように細心の注意を払っての作業になります。ピークにはスタッフ総出で剥いています。
そして、その栗を煮ます。
渋抜きするため3度水を替えながら煮ます。3Kgを煮上げるのに、半日作業です。最後の煮込みの時に、砂糖を入れて味付けし、出来上がり。
通常の洋菓子店ではここまでしないと思います。栗の渋皮煮や栗のペーストなどを使うのが通常だと思います。
でも、和歌山産のフルーツにこだわる当店としては、ここははずせません。加工品を使うと楽なのにねえ。
でも、それだけ手間ひまかけるだけあって、一味違う栗の渋皮煮が出来上がります。
こんな苦労の結晶ともいえる渋皮煮を使ったケーキを
ARANCIA(アランチャ)でぜひ食べてみてくださいね。
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DOLCE e CAFFE ARANCIA
(ドルチェ エ カフェ アランチャ)
℡ 073-444-6171
■住所
〒641-0014
和歌山県和歌山市毛見994
■アクセス
JRきのくに線「紀三井寺駅」より車で9分
JRきのくに線「海南駅」より車で13分
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和歌山マリーナシティ 北側 浜の宮ビーチ前
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定休日
火曜日・金曜日(祝日は営業)
※年始休暇(1月中旬)/夏季休暇(6月中旬)
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